出雲神話と竹箸
−肥の川から箸が流れてきた話−

 むかし、むかしスサノオノミコトという神さまがいました。
 あまりの暴れん坊のため神さまの世界から追いはらわれ 出雲の国の肥の川 の上流に天から降りてきました。
 ちょうどその時です、川上からお箸がながれてくるではありませんか。
 その箸は、竹を細く削って折り曲げたピンセットのような箸です。 これは神さまに食べ物をお供えしたり、神さまとそれを食べたり する時に使うお箸だったのです。


 このお話は出雲神話に伝わる八つの頭を持つ「ヤマタノオロチ」をスサノオミコトが退治する 伝説の始まりの部分です。
 日本人が初めて使用した箸は竹製のピンセットのようなお箸でした。


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